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会長就任挨拶

長崎大学原爆後障害医療研究所
会長 松田尚樹

 第8期も引き続き会長を務めさせていただくこととなりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 前期では、社会の公器としての役割を高め果たすべく、学術大会、6月シンポジウムと学会誌の活性化を通じて会員の学術的、 実務的活動を支援し、またその基盤形成のための財政健全性の確保と法人化への歩みを進めていくこと、 そして福島の復興にも貢献していくことを基本方針といたしました。 2年が過ぎ、まだまだ道半ばではありますが、いくつか目に見える変化がありましたので、 この場をお借りしてご報告と、今期の方針を述べさせていただきたく存じます。
 まず、本日、平成28年4月1日をもちまして、日本放射線安全管理学会は一般社団法人(非営利型)の仲間入りを果たしました。 これにより確保される社会力によって、本学会の特徴を生かし目的を果たすための活動基盤が強化され、 「個人の活動の母体」から「学会としての活動」が外部資金の導入も含めて可能となります。 今期は、このメリットを活かすための具体的な研究事業や支援事業を一つでも立ち上げたいと考えております。
 2つめに、放射線関連学協会との連携強化を進めております。 特に日本保健物理学会とは、学術大会やシンポジウムの相互共催を行ってきましたが、今年の6月シンポジウムでは一歩踏み込み、 保健物理学会企画セッションが準備されることになりました。 そして来年、2017年には、放射線安全管理学会の学術大会と保健物理学会の研究発表会を6月に大分市で合同開催いたします。 この試みが現在の日本の放射線安全管理学、放射線防護学の総合力を示し、この学問領域の今後の方向性を示唆するものになるよう努力いたします。
 3つめに、学会誌の活性化をあげたいと思います。 編集委員会の地道な努力と会員の皆様からの活発な投稿により、最新号は過去最大の記事収録数となるようです。 そして、邦文誌14巻2号の編集後記に編集委員長から紹介されていますが、2015年3月のJ-STAGEアクセス数は2,538件、 うちアメリカ合衆国が1,474件と、いずれも400名弱の会員数を大きく超えるものです。 そこで今期は、国際的な発信力を強め、速報性を増すために、英文誌を全面的に電子ジャーナル化し、論文を逐次公開してまいります。 そして次のステップとして、オールジャパンの英文誌の創設を考えております。 すでに2014年末より保健物理学会との間で両編集委員会による検討を進めており、 このテーブルには日本アイソトープ協会も今後加わっていただくことになっております。 今期中に、具体的な方針をお示しできればと考えております。
 このような施策の反面、投稿料の設定など会員の皆様に負担をおかけすることもありました。財政の健全化には未だに決定的な策はなく、 企業様からのご寄付に多く依存している状況も変わりません。 一般社団法人化しても学会運営の基本は会費収入ですので、一人でも多くの方にこの日本放射線安全管理学会の会員となっていただくよう、 皆様の研究仲間、仕事仲間の方々に声をかけていただければ幸いです。
 これから2年間、学術的、先導的、そして何よりも魅力的なサイエンス&テクノロジーを語ることのできる学会として、 役員、事務局をあげて努力を続けてまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。