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平成23年度

 

研究奨励賞

「Proposal of a Utilization of a Luminous Bacterium in the Teaching and Learning of Radiation Safety」

Radiation Safety Management, Vol.10, No.1, 8-13

岡山大学 Tadashi Hanafusa

共著者 Akihiro Sakoda, Tomohiro Nagamatsu, Ikuo Kinno, Toshiro Ono

 放射線の安全取扱いのためには、放射線教育が大変重要である。 放射線教育の効果を上げるためには、講義による教育だけでなく、実習の実施が有効である。 放射線教育の中で、安全取扱いに関する実習はこれまでにも広く行われているのに対し、放射線の影響に関する実習はさほど行われていない。 花房直志君は本論文で、発光バクテリアから発せられる光の強度が生命活動の指標になることを利用して実習案を作成した。 これらの成果は本学会にとって評価できる。なお、今後実際の教育に利用し、より良い実習としてほしい。


技術賞

「An airflow pulse ionization chamber system supported with FPGA-based electronic technique for measurement of alpha-radioactivity in atmosphere」

Radiation Safety Management, Vol.10, No.1, 30-36

大阪大学 Yohei Ihara

共著者 Naoki Zushi, Keisuke Kabashima, Fuminobu Sato, Yushi Kato, Toshiyuki Iida

 ラドン及びその子孫核種の空気中濃度の測定は、これらの核種が肺がんを誘発する可能性があることから、 さらに核燃料施設の安全管理の観点から重要である。 井原陽平君は、これらの測定のために、空気を動作ガスとするパルス型電離箱を開発した。 この種の電離箱ではノイズの影響を強く受けるが、動作部分を2系統にすることと、2系統からの信号をFPGA (field programmable gate array)を用いて差分することにより、ノイズの影響の低減化に成功した。 FPGAを用いて信号処理システムを簡素化することにより、パルス電離箱システムを安価かつ手軽に利用することを可能とした。 この点が技術賞として評価できる。



技術賞

「イメージングプレートを用いたクルックス管からの漏洩線量分布測定」

日本放射線安全管理学会誌 第10巻、第1号、40-45

茨城県立医療大学 藤淵俊王

共著者 井上 創、小原 哲、加藤英幸、小林育夫、細田正洋

 クルックス管は放電管の一種であり、中学や高校での教育に使用されているが、加速電子の制動放射が管外に漏洩する可能性がある。 ICRPはクルックス管によるX線から生徒を防護するよう勧告を行っている。 被ばく低減対策では、線量の把握が基本となり、国内でもクルックス管からの漏洩線量に関する報告がいくつかなされている。 ただし、どの方向にX線が散乱しているのかの報告は少ない。 藤淵俊王君は、イメージングプレートを用いて漏洩線量分布を視覚的に評価した。この点が技術賞として評価できる。

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