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平成22年度

 

最優秀論文賞

「放射線施設の遮へい計算のための数値表の改善-線量率測定および透過率表-」

日本放射線安全管理学会誌 第9巻、第1号、26-46

京都大学 五十棲泰人

共著者 五十棲祥二、正岡 聖、戸崎充男

 放射線施設の遮へい計算は放射線管理の基本をなすものである。 五十棲泰人君は、これまで遮へい計算用総合プログラムを開発し、すでに本学会技術賞が授与されている。 この総合プログラムを改善するなかで、五十棲泰人君は、既に広く使用されている線量率定数と透過率表の問題に気がついた。 本論文では、この問題点を解決することを目的として多くの改善を行うとともに、新たな知見を得た。 これらの成果は、五十棲泰人君らのこれまでの一連の業績と合わせて、本学会にとって評価できる。


技術賞

「医療用電子リニアックにおける熱中性子と熱外中性子のフルエンス率のインジウム箔を
用いた測定」


日本放射線安全管理学会誌 第9巻、第1号、19-25

県立広島大学 加藤一生

共著者 岡本 淳、佐保辰典、舛本俊典、田中茂久、小山 矩

 電子リニアックは癌の放射線治療に広く使われている。 加速エネルギーが10MeVを超えると発生する中性子量が増大し、放射化による被ばく管理が課題となる。 中性子フルエンス率は、金箔やインジウム箔を用いて測定できる。 しかしながら、インジウム箔を用いての測定は115In(n,γ)116m1+m2In反応断面積の実測値がほとんどないなどの問題点がある。 加藤一生君は、このような問題を解決し、熱中性子と熱外中性子をインジウム箔を用いて精密に測定している。 これは本学会にとって評価できる。



技術賞

「大阪大学工学系技術職員研修のための放射線実習用空気比例計数管の製作」

日本放射線安全管理学会誌 第9巻、第2号、141-146

大阪大学 伊達道淳

共著者 吉岡潤子、杉本久司、村田 勲、飯田敏行

 多くの放射線施設で放射線教育に貢献している。 大阪大学の技術職員研修として、伊達道淳君は放射線実習を企画立案した。 その実習では、よく知られている霧箱実験に加えて開放型の空気比例計数管を手作りで製作した。 本報告では、この開放型の空気比例計数管を作成するに当たり、放射線測定用の計測器類を使用するのではなく、 機械系や化学系等の研究室でも見られる一般的な測定器を使用することで、放射線測定の原理が理解しやすくしている。 このような取組みは独自性があり、本学会にとって評価できる。

-以上-