JRSM広報
(09.01.23)0114


日本放射線安全管理学会会員の皆様

桝本 和義


 環境放射能研究会開催のお知らせです。
 是非ご参加下さい。


第10回「環境放射能」研究会開催のご案内

 拝啓、皆様には益々こ清栄のこととお喜び申し上げます。
 日本放射化学会の設立、またJCO事故の発生等の状況を踏まえスタートした「環境放射能」研究会も、今回で10回目の研究発表会となりました。
 今回は、「セレンディピティ」と「ジャパニティ」を討論課題に選びました。今年はノーベル賞受賞者が日本から輩出しました。これらの成果は、何年、何十年という地道な日常的取り組みの上に、ふとした閃きによって築かれた、それまでの理解と異なる現象の発見や、理論の組み立てによってもたらされたものと思います。このような発見について、「セレンディピティ」という単語が使われることが多くなりました。ウィキペディアによると、「ふとした偶然をきっかけに幸運をつかむこと」ないしはそういう能力をさすとのことです。一方、その反対語を「ジャパニティ」と言い、みなと同じことをやって必然的に何かを発見する能力とのこと。確かに、みなと同じことをやっていたり、国や研究機関、コミュニティで大事だというテーマに取り組んでいると、一種の「安心感」が日本人研究者にはあるでしょうが、他方、サイエンスは多数決原理で真理が得られるものではないことは言うまでもありません。単なる付和雷同は無意味であり、独創が命です。そうは言いながらも、ある日突然の閃きはあり得ず、不断の努力があってこそ偶然を必然にできることも間違いないことです。そういう意味では、「ジャパニティ」があってこその「セレンディピティ」のようにも思えます。そこで今年は、このジレンマを抱えつつ懸命に研究をして行きたいという思いで、このテーマを掲げてみました。

 また特別セッションとして「若手セッション」をもうける予定です。環境放射能研究の第一線の若手研究者が、現在の状況を踏まえつつ、将来の夢や希望を語り合うセッションを開催します。このセッションについては、企画担当者から別途案内を差し上げます。

 前回までと同様に、自然環境放射能、放射線・原子力施設環境放射能を中心に、広い意味での環境放射能研究をテーマとした第10回研究発表会を下記の要領で開催いたします。つきましては、多数の方々の参加をお願いし、講演を募集いたします。また今回も研究会終了後に、Proceedings刊行を予定しております。
敬具

「環境放射能」研究会 代表世話人
               三浦 太一(高エネルギー加速器研究機構)
               五十嵐康人(気象研)




第10回「環境放射能」研究会講演募集案内


主 催:
高エネルギー加速器研究機構放射線科学センター
日本放射化学会α放射体・環境放射能分科会

共 催:
日本原子力学会保健物理・環境科学部会
日本放射線影響学会
日本放射線安全管理学会

開催日:
平成21年3月3日(火)− 3月5日(木)

開催場所:
高エネルギー加速器研究機構
3号館セミナーホール及び会議室(前回に同じ)

発表形式:
口頭及びポスター
  発表形式は世話人にご一任ください。
  ポスター用パネルサイズ:縦120cm×横180cm
   口頭発表の時間は、25分もしくは30分(予定)

参加費等:
研究会参加費 1,000円
懇親会参加費(3月4日開催予定)
    一般 2,000円、学生 1,000円

講演募集テーマ:
1)自然環境放射能
2)放射線・原子力施設環境放射能
3)「セレンディピティ」と「ジャパニティ」

 なお発表内容は、上記のテーマに関するものであれば、環境放射能(線)の測定及び評価、放射能分布、放射能動態、性状、試料調製等自由

講演申込要領:
 1月26日(月)から2月16日(月)に研究会HP
    http://rcwww.kek.jp/enviconf/
よりお申し込み下さい。HPは1月26日にオープンします。
(但し高エネ研から旅費の支給を希望される方は2月10日(火)までにお申し込み下さい。)またHPに掲載する予稿原稿記載要領に従い予稿原稿もお願いします。

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今後のプログラム等を含む研究会に関する連絡は、研究会HPに掲載す
るとともに電子メールを利用して配信します。本研究会に参加ご希望の方
または興味のある方は研究会HP(http://rcwww.kek.jp/enviconf/)
から登録をお願いします。
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講演申込期間:
平成21年1月26日(月)より 2月16日(月)

予稿原稿締切:
平成21年2月20日(金)(1ページ)

講演申込、登録、申し込み先:
http://rcwww.kek.jp/enviconf/

 講演登壇者には、高エネルギー加速器研究機構旅費規程により旅費の支給が可能です。ただし本機構から出張依頼が可能な方(大学・研究所職員並びに大学院生)に限られます。なお旅費には制限がありますので大学院生の方を優先させていただきます。又旅費の支給を希望される方は、2月10日(火)までに講演申し込みをお願いします。講演はされないが旅費の支給を希望され
る方は、三浦()まで連絡して下さい。可能な範囲でご相談には応じます。
 学部学生及び土浦・つくば地区の大学院生で参加を希望される方にも旅費の一部を補助することを予定しています。希望者は、高エネ研三浦まで別途連絡して下さい。
 旅費に関する手続きについては、おってHPでお知らせします。
 旅費並びに時間等に制限がありますので、旅費支給者の選定、講演プログラムの決定等は、世話人にご一任下さい。不明な点は、上記問い合わせ先までお問い合わせ下さい。
 なお高エネ研からの旅費の支給の有無に関係なく、高エネ研の共同利用宿舎に宿泊が可能です。宿泊を希望される方は、HPの案内に従いお申し込み下さい。高エネ研から旅費を支給する方は全員共同利用宿舎に宿泊していただく予定です。

−以上−