JRSM広報
(’04.07.16)0024
保健物理学会「2004年夏の学校」開校のお知らせ
日本放射線安全管理学会
学会員 各位
広報委員会
日本保健物理学会より,保健物理学会「2004年夏の学校」開校のお知らせがありましたので,ご案内させて頂きます。
保健物理学会「2004年夏の学校」開校のお知らせ
【勉強会】
保健物理を取り巻く世界の状況:UNSCEAR、IAEAの最近のレポートから
主催:日本保健物理学会企画委員会
1.日時 :8月20日(金)-21日(土)
2.場所 :中ノ島プラザ 会議室
〒530-0005 大阪市北区中ノ島6丁目2−39
TEL 06-6449-6901
3.スケジュール:
8月20日(金) UNSCEARの活動状況
(開校挨拶) 日本保健物理学会企画委員長
(講演) 13時00分-13時30分
全体の動き (土居 雅広:放医研)
13時30分-15時00分
生物関連の動き(佐々木 正夫:京大)
15時00分-17時00分
物理関連の動き(浅野 智宏:サイクル機構)
17時00分-18時30分
環境関連の動き(土居 雅広:放医研)
8月21日(土) IAEAの活動状況
(講演) 9時30分-11時30分
IAEAの活動状況(大越 実:原研)
11時30分-12時00分
討議
4.事務局 :企画担当委員 松田(長崎大)、宮崎(関電)
5.参加申し込み先:k576619@kepco.co.jp(宮崎)
nuric@net.nagasaki-u.ac.jp(松田)
6.宿舎 :中ノ島プラザ 06-6449-6901
(約6,000円、各自手配ください)
近くにもビジネスホテルも有ります。
7.参加費 :5,000円(会員)要旨集を含む
【開催概要】
国際放射線防護委員会ICRPの新勧告ドラフトが6月に公開され、いよいよ具体的な議論がはじまりました。今年中がいわゆるパブリックコメント期間であり、今後の世界の放射線防護体系に大きな影響を与える重要文書に対して、保健物理関係者の具体的取組が非常に重要になってきています。
このICRP新勧告の基本になる学術レポートが「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」、いわゆるUNSCEAR報告です。放射線防護体系に影響を与える各種データがそろっているUNSCEAR報告がどのような方向で議論され、作成されつつあるのかを勉強することは、今後の防護の議論だけでなく、ICRP新勧告関連の議論にも不可欠であると思われます。
一方、IAEAのレポートの内容はICRP新勧告が出るのを待って大きく動くと予想されています。従って、これまでにどんなレポートが作られ、議論されているのかを知っておくことは、今後のIAEAレポートの進捗を考える上で極めて重要なことと考えられます。特に、今回のICRP新勧告が従来の勧告と大きく異なる点として、ICRP勧告が概念の明確化、IAEAレポートが具体的展開、といった役割分担が明確になることが挙げられていることからも、IAEAのレポートについて勉強することは今日的意味が大きいと考えられます。今回は、特に最近注目されている「規制除外、規制免除及びクリアランスの概念の適用DS161」を中心に説明を受けることにしています。
今までIAEAやUNSCEARレポートについて勉強したことのない若い研究者、放射線管理実務者から、最近の新しい動きについて関心の高い関係者を含めて多くの会員の参加をお待ちしています。
−以上−