20071120 日本放射線安全管理学会 平成18年度学術業績賞 表彰について

 平成19年11月20日


日本放射線安全管理学会 平成18年度学術業績 表彰について

会長 馬場 護


 学術賞選考委員会より、本学会邦文誌第5巻第1号、第2号および英文誌第5巻第1号の著者の中から平成18年度の受賞者を選考した旨報告があり、平成1998日に理事会において下記のとおり承認されましたので、お知らせ致します。




最優秀論文賞

「イメージングプレートにおける
PSL強度分布に着目した線種識別法の提案」

日本放射線安全管理学会誌 第5巻、第1号、32−38

神戸大学 小田啓二

共著者:塚原一孝、多田英哲、山内知也


 イメージングプレートの新たな利用法である線種識別法について詳細に検討しており、新規性および学術的価値が高い。また、継続した研究成果を同年に第2報「イメージングプレートに記録されたPSL強度分布の解析」として発表されており、本学会誌への貢献度も高い。今後、実用化の点で更に検討を進めた続報も期待したい。



技術賞

「多チャンネル化ルームダストモニタシステムの作業環境測定への応用」

日本放射線安全管理学会誌 第5巻、第1号、54−60

富山大学 庄司美樹

共著者:柴尾幸伸、梁田哲夫、芝本祐二山西弘城、
 朴木宏、中島智子、近藤隆、津田正明


 作業環境測定への適用を目的として、1台のダストモニタを用いて多くの部屋を効率的に測定する方法を考案した点が優れており、日常の放射線管理に貢献するところ大であり、技術賞にふさわしい。実用化の面では今後一層の工夫を期待したい。



研究奨励賞

Durability of Reagents for the Purification Plant of Radioactive Wastewater

Radiation Safety Management Vol.5, No.1 1-4

広島大学 稲田晋宣

共著者:Satoru Nakashima, Akihito Matsushima,
        Takeshi Saito, Kazuo Iwatani, Kiyoshi Shizuma

 放射性廃水処理設備の効率的な維持管理について地道なデータを集積して、まとめた点が優れており、このような研究の取組み態度は、今後も大いに本学会に貢献することが期待される。

-以上-