20050826

「日本放射線安全管理学会第4回学術大会」開催のご案内

学術大会大会長 五十棲 泰人

 日本放射線安全管理学会の会員の皆様,残暑お見舞い申し上げます。既に学会誌7月号でお知らせしたとおり,平成17年度の日本放射線安全管理学会学術大会を京都大学で開催いたします。現在,学術大会実行委員会および京都大学放射性同位元素総合センターでは,講演および会場設営の企画等の準備作業で忙しい時期を送っています。
 開催期間は,大学の学園祭と重なる平成17年11月23日(水)〜25日(金)で,講演および企業展示の会場に,京都大学の象徴である時計台記念館を使うことが決まりました。時計台記念館は,大学法人化後の有り様を示す建物として,常設の歴史展示室や特別企画の展示室が一般の方々にも開放されています。この時計台記念館に大学,研究所,企業を問わず放射線の安全管理に関わる大勢の方々が全国から参集し,研究発表および放射線利用に関わる最近の話題や管理実務に直結した課題について大いに議論が盛り上がることを期待しています。
 プログラムとしては,特別講演2題,シンポジウム3題、一般講演〜100件
(ポスター発表を含む)を予定しており,特別・シンポジウム講演の演者として17名の先生方にお願いすることになりました。また,本学術大会では,時計台記念館にあるホールの一つを関連企業の新製品および新技術の紹介の場として提供し,企業と利用者との間の活発な交流を促したいと考えております。

現在,講演申込の受付中です。奮ってご応募ください。
(締切日:平成17年9月9日[金])



主 催:日本放射線安全管理学会
共 催:京都大学
     放射性同位元素総合センター
日 時:平成17年11月23日(水)〜25日(金)
会 場:京都大学
     吉田および医学部キャンパス
      ・時計台記念ホール(主会場)
      ・国際交流ホール1、2、3
      ・放射性同位元素総合センター
        教育訓練棟
参加事前登録締切:平成17年10月31日(月)
参加費:正会員   6,000円
    非会員   7,000円
    学生会員  3,000円
    学生非会員 4,000円
  (事前登録者はそれぞれ1,000円引、
              予稿集含)

学術大会ホームページ
http://www.rirc.kyoto-u.ac.jp/dai4taikai/
 懇親会:11月24日(木)18:00〜 芝蘭会館
      参加費 一般 6,000円
          学生 3,000円
    (事前登録者はそれぞれ1,000円引)

 企業展示(11月23日・24日・25日)約30件
      展示会場:国際交流ホール3


 連絡先:京都大学放射性同位元素
      総合センター分館 内
     日本放射線安全管理学会
      第4回学術大会
       実行委員会事務局
     TEL 075-753-7530
     FAX 075-753-7540
 E-mail:
  dai4taikai@barium.rirc.kyoto-u.ac.jp

≪プログラム≫

第1日目【11月23日(水)】


 ◆開会/(13:00〜13:10)
 ◆特別講演(仮題)/(13:20〜15:00)
  「講演1: 医療被ばくの現状」
  「講演2: 低線量被ばく:BEIR報告Zについて」
 ◆シンポジウム/「食品照射」/(15:00〜17:30)
   “食品照射”が世界の流れとなり、多くの国で法的に許可され、“照射
   食品”の国際流通が始まっている。
    しかし、日本では“食品照射”の言葉も知らず、この技術が“原子力
   発電”のように危険なものであり、“照射食品”は放射線物質汚染食品
   と同質のものと信じてる人々がいることを否定できない。本シンポジウ
   ムは、食品照射の正しい理解を得るために、食品照射の利点と問題点、
   世界と日本の状況と展望などを紹介する。

 1)食品照射の現状と課題(仮題)
     林  徹 〔(独)食品総合研究所〕
 2)照射装置とその特徴(仮題)
     赤土雄美 〔褐エ子燃料工業NFI照射サービス〕
 3)吸収線量測定方法(仮題)
     小島拓治 〔日本原子力研究所高崎研究所〕
 4)照射食品の検知技術(仮題)
     後藤典子 〔東京都立産業技術研究所〕
 5)照射食品の健全性(仮題)
     古田雅一 〔大阪府立大学先端科学研究所〕


第2日目【11月24日(木)】

 ◆総会/(9:00〜9:30)
 ◆シンポジウム/「ライフサイエンス」/(9:45〜12:15)
   放射線に関するライフサイエンス分野の基礎(被ばくと線量測定、遺伝
  子、生体影響)から応用(育種、医療、診断)について、先端研究を紹介
  し、最近の話題について討論する。

 1)遺伝子と放射線
     岩川真由美 〔放射線医学総合研究所 フロンティアセンター〕
 2)劣化ウラン弾の放射能
     小村和久  〔金沢大学理学部附属低レベル放射能実験施設〕
 3)バイスタンダー効果
     小林克己  〔高エネルギー加速器研究機構
                物質構造科学研究所放射光源研究系〕
 4)植物育種のためのポジトロンイメージング
     松橋信平  〔日本原子力研究所・高崎研究所・イオンビーム
                生物応用研究部・生物機能研究グループ〕
 5)PET/CTによるイメージング
     伊藤健吾  〔国立長寿医療センター・研究所長寿脳科学研究部〕

 ◆一般講演/(13:15〜17:15)
   口頭およびポスター発表 約50件


第3日目【11月25日(金)】

 ◆一般講演/(9:00〜12:00)
   口頭およびポスター発表 約50件
 ◆シンポジウム/「法改正」/(13:00〜15:30)
    文部科学省の招待講演“行政サイドからの要望”を中心に(財)原子力
   安全技術センター、(社)日本アイソトープ協会の“法改正に関わる関連
   業務”およびメーカー数社の“企業サイドの対応”の講演の後、シンポ
   ジウム形式の討論を通して、放射線施設の適切な対応についての意見交
   換の場とする。
    招待講演:杉山和幸氏 (文部科学省水戸原子力事務所 所長)
 ◆閉会行事/(15:30〜16:30)