平成18年度
最優秀論文賞・大崎賞
「イメージングプレートにおけるPSL強度分布に着目した線種識別法の提案」
日本放射線安全管理学会誌 第5巻,第1号,32-38
小田 啓二,塚原 一孝*,多田 英哲,山内 知也
神戸大学海事科学部,*現所属:住友イートンノバ(株)
【受賞理由】
イメージングプレートの新たな利用法である線種識別法について詳細に検討しており、新規性および学術的価値が高い。
また、継続した研究成果を同年に第2報「イメージングプレートに記録されたPSL強度分布の解析」として発表されており、
本学会誌への貢献度も高い。今後、実用化の点で更に検討を進めた続報も期待したい。
技術賞
「多チャンネル化ルームダストモニタシステムの作業環境測定への応用」
日本放射線安全管理学会誌 第5巻,第1号,54-60
庄司 美樹1),柴尾 幸伸2),梁田 哲夫2),芝本 祐二2),
山西 弘城3),朴木 宏1),
中島 智子1),近藤 隆4),
津田 正明4)
1)富山大学生命科学先端研究センター,2)アロカ株式会社,3)核融合科学研究所,
4)富山大学大学院医学薬学研究部
【受賞理由】
作業環境測定への適用を目的として、1台のダストモニタを用いて多くの部屋を効率的に測定する方法を考案した点が優れており、
日常の放射線管理に貢献するところ大であり、技術賞にふさわしい。実用化の面では今後一層の工夫を期待したい。
研究奨励賞
「Durability of Reagents for the Purification Plant of Radioactive Wastewater」
Radiation Safety Management Vol.5, No.1 1-4
Inada Kuninobu1), Satoru Nakashima1), Akihito Matsushima1),
Takeshi Saito2),
Kazuo Iwatani3), Kiyoshi Shizuma1)
1)Natural Sicence Center for Basic Research and Development, Hiroshima University,
2)Research Reactor Institute, Kyoto University
3)Department of Radiological Sciences, Hiroshima Prefectural College of Health Sciences
【受賞理由】
放射性廃水処理設備の効率的な維持管理について地道なデータを集積して、まとめた点が優れており、
このような研究の取組み態度は、今後も大いに本学会に貢献することが期待される。
-以上-