JRSM広報
(08.09.03)0104

日本放射線安全管理学会会員の皆様


日本保健物理学会シンポジウムの開催について

 原子力機構の篠原です。シンポジウムのご案内をします。

 原子力利用、放射線利用における社会の不安要因のひとつとして、放射線リスクが上げられます。社会的ニーズの多様化により、従来型の一方的情報提供型の広報活動では、ステークホルダーの理解を得るには不十分であると言われており、事業者(電力、研究所、病院等)とステークホルダーの間での双方向コミュニケーション、いわゆるリスクコミュニケーション(以下、リスコミ)の必要性が強調されています。リスコミの実施にあたって、専門家の果たす役割は大きく、科学的に正確な情報を分かり易い言葉で伝えていくことが求められます。リスコミ現場において、放射線防護や放射線影響の専門家として、放射線リスクについて説明したり、意見を述べる際、非専門家にいかに情報を伝えていけば良いのか悩んでいる方も多いと思います。
 このシンポジウムでは、リスコミ事例を紹介しながら、現場での苦労や成功例を共有し、放射線リスクのよりよい理解のため、どうすればよいかを皆さんと一緒に考えたいと思います。
 多くの皆様の参加をお待ちしています。


1.日 時: 2008年10月4日(土)13:00~17:00

2.場 所: 千代田テクノル会議室
(東京都文京区湯島1-7-12 千代田御茶ノ水ビル)


3.プログラム:
13:10-13:15  開催挨拶

座長: 原子力機構 篠原邦彦

13:15-14:20  基調講演
 「原子力のリスクコミュニケーション-とくに放射線問題を中心に」
   国際高等研究所 木下冨雄先生

14:25-15:30  保物学会専門研究会報告

15:30-15:40  休憩
        
15:40-17:00  パネルディスカッション
 「我々はリスクコミュニケーションにどう取り組むべきか」
 (話題提供)
  ・原子力発電所放射線管理員としての経験から  日本原電 谷口和史
  ・医療現場から  横浜労災病院 渡辺浩
  ・教育・研究分野から  東北大学 大内浩子
  ・リスコミ現場の苦悩  日本エヌユーエス 近本一彦

4.主 催:  日本保健物理学会
  共 催:  日本放射線安全管理学会

5.参加費:  1,000 円

6.参加申込:  9月20日までに、下記事務局までご連絡ください。
 事前連絡なしでも参加可能です。

7.事務局:  日本保健物理学会企画委員会 古田定昭(原子力機構)
   furuta.sadaaki@jaea.go.jp
または原子力機構サイクル研リスクコミュニケーション室 米澤理加
   yonezawa.rika@jaea.go.jp

-以上-